最近では心療内科・精神科を気軽に受診される方も多くなって来られましたが、それでも
 なんだか行きにくいなあと思っている方も少なくないようです。

 受診を迷っておられる方のために、よくある御質問をまとめてみました。



Q どんな方が相談にみえるのでしょうか?


当院に来られる方の職業は、会社員、公務員、主婦、医療関係者、コンピュータ従事者、学生など様々です。身体の不調を感じるのと同様に、心の不調を感じて多くの方が受診されています。
症状については前のページを参照ください。
ご自分で本を読んだり新聞の健康欄をみて当科の受診の必要性をかんじて相談に見えたり、他の身体科の医者から受診を勧められたりしてお見えになる方がほとんどです。



Q,治療はどんなことをするのでしょうか?

精神療法と薬物療法が治療の二本柱です。

初診時は、簡単な問診票にご記入いただいた後、それにそって医師がゆっくりとお話を伺っていき、必要があれば薬をお出し、次回のご予約をお取りします。

初診時の問診は、単に症状や状態についてお聞きするだけではなく、症状に関係していると思われるような場合には、現在の生活環境や家族の状況、周囲の人間関係、時として生活史や 生育歴などにまで踏み込んでお聞きします。とはいえ、話したくないことを「無理矢理」話す必要はありません。いつか、話したい時がきたら、少しずつ、時間をかけて、お話しいただければ、それで結構です。また当然のことですが、本人の許可なしに診療の場で話された内容はいっさい外には出ません (守秘義務の項参照) 。

症状発生の原因となっている患者さんの心の中の葛藤を、患者さんが自分で見つめ、そして自己理解を深めることで洞察し、症状が和らぐように、治療者が援助していくのが精神療法です。具体的には診察室での患者さんと医師との会話を通じてそれが行われます。

精神療法には、毎回50分程度の枠組みで行う精神分析から、せいぜい10〜15分程度の通常の外来での診察まであります。

保険診療の範囲で可能なのは、現実的には後者(10〜15分程度の通常の外来での診察)ですが、どういう形の精神療法が適切かは経過の中で状況に応じて判断いたします。

無論、すべてが精神療法で解決するわけではありません。症状あるいは病状の時期によっては、無理して話させずお薬の効きをゆっくりと見守ることが必要な場合も多々あります。

問診の結果、必要と判断された場合にはお薬を処方いたします。

私は、お薬は「人類の知恵の結晶」といえると思っています。

数千年の歴史のある漢方薬からこの数十年の間に開発された抗不安薬や睡眠導入剤や抗うつ薬など、幅広いお薬の中から作用と副作用を考慮しながら必要に応じて処方します。
患者さんの中には、お薬に関して「強い薬を使うのではないか」「癖になってしまうのでは」といった心配や恐怖感を持たれることが多いようですがそれも当然のことでしょう。何故このお薬が必要なのか、どういう症状に効くのか、これらを理解した上でお薬を上手に利用していただけるよう説明につとめますので、患者さんの方からも疑問や不明な点があれば、気兼ねせず積極的にお尋ね下さい。

なお、当院でのお薬は院外処方となっています。処方箋を発行しますのでご都合のよい薬局でお薬にかえてください。


Q、診察時間はどのくらいでしょうか?

保険診療の場合、初診時では50分程度、再診では患者さんの状態に合わせて医師が判断しておりますが
10分から20分が多いようです。



Q,診療の内容が、外部に漏れないかと心配です

医療従事者には『守秘義務』が課せられており、医療現場で起きたことや話されたことは、患者さんご本人の承諾なしに外部に漏れることはあり得ません。
とくに心療内科・精神科においては患者さんから誰にも話せない秘密を打ち明けられたりすることもありますし、また、それが治療上とても大事なことですので、プライバシーを守ることについては他科以上に敏感です。

ご家族にも、ご本人の了承が無ければ治療上知ったことを話すことは、自殺など緊急時以外は、普通ありません。ご家族との話が必要な場合は、ご本人に了承を得たうえで対応するのが原則です。
勤務先からの問い合わせに対してもご本人の了承の上、同席していただくことが原則です。


Q,はじめて診察を受けたいときはどのようにしたらよいですか?

当クリニックは予約制ですので、まずはお電話にてご予約をおとりください。
健康保険での診療を希望する際は、保険証を必ずお持ち下さい。
既に他の医療機関に受診されている場合は、できれば紹介状をお持ちいただければ幸いです。
もちろん、紹介状無しでは受診できないわけではありませんが、その場合は現在服用中の薬をご持参いただけると助かります。


Q,費用はおいくらぐらいでしょうか。保険証は使えるのでしょうか。

もちろん保険証が使えます。
成人の初回受診の場合、3割負担で薬なしなら2550円ほど、薬があると2760円程度です。(但し、当院は院外処方なので、お薬代が外部の薬局で別途支払いが必要です)。 
2回目以降は薬があっても1540円程度になります。

20歳未満のかたは上記金額より600円高くなります。
長期療養が必要な疾患の場合、通院医療費公費負担制度の適用になると毎回260円ほどです。


Q,保険証を使わずに(自費診療として)治療をうけれますか。

ご希望があればそれも可能です。初診の時にその旨お伝えください。その場合の費用は上記(保険を使った場合)の10/3倍=約3.3倍になります。


Q、「精神保健相談は自費診療」とありますが、具体的にはどのようなケースをいうのでしょうか?

「精神保健相談」とは、患者さんの周囲におられる方が、患者さん本人に対する対応法などについて専門医師のアドバイスを求められる場合などです。患者さんご本人が未だ受診の意思が明確でない場合などがほとんどです。この時点では御本人が健康保険制度を使うわけではありませんので、自費診療に準じた費用とさせていただいており、初回には7700円、2回目からは4500円を診療費用とさせていただきます。


Q、入院施設はありますか?

当クリニックに入院施設はありません。ただし、入院が必要な患者さんには、患者さんのご意向を伺った上で、適切な入院施設のある病院をご紹介しております。
よくご紹介している病院としては、済生会福岡総合病院(内科・心療内科)や福間病院(心療内科・精神科)などがあります。


Q、小さな子供がいるのですが、一緒に連れて行ってもいいでしょうか。

当クリニックでは、来院される方々に常に落ち着いた環境で診療を受けていただきたいと思っております。

小さなお子様は、ご家族やご友人になどにお預けの上で来院していただければ、ご自身もゆっくり診療を受けていただけるとおもいます。



Q,どんな雰囲気のところですか?

写真をごらんになると少しイメージがおわかりかいただけるかと思いますが。なるべく病院という無機質な雰囲気をなくすように工夫しました。また初診はもちろん再診も原則予約制にして、待ち時間も短くてすむように配慮しています。


Q,治療にはどのくらいの期間が必要ですか?

病気によって病状によって様々です。相当期間、治療を続ける必要がある場合もありますし、初回診察のみで治療の必要がないとお伝えする場合もあります。
対人関係上の悩みなどは1回で終わる方もたくさんおられますが、軽いうつ病などは数ヶ月間、統合失調症(精神分裂病)の方などは原則的には年単位の服薬を含めた治療が必要とおもわれます。